Livelyでは生活習慣病、更年期障害、介護、定年後、メンタルケア、副鼻腔炎などについて発信しています

認知症の方との日常

認知症の方と一緒に過ごすようになって1年近く経ちました。

最近の私は、夜勤が多く、利用者さんと日中に関わる機会があまりないのが残念なのですが・・・

 

私が勤務しているのは認知症専門の老人保健施設です。

認知症専門というだけあって、初めは本当に驚きの連続でした。

 

意思の疎通ができる方は1割もいません。

ちぐはぐだけど、なんとか会話が成り立つ方が2割弱。

なんとかこちらからの誘導で、それに応える動作なり反応なりを見せてくれる方が6割弱。

時折反応してくれる方もちらほらいらっしゃいますが、まったくの一方通行な方もいて。

 

正直、面食らいました。

昼も夜も、昔の自分の世界なんです。ご自身の一番良かったころの記憶の中にいる方が多いようです。

まったくの一方通行という状態。

私が受けた介護職員初任者研修の時は施設現場研修がなかったので、全てが初めての私にとっては、本当に毎日が衝撃的でした。

 

今、思いつくだけ書いてみます。

まず、入浴する時の脱衣の際、舞う粉。これは認知症とは直接関係ありませんが、本当にびっくりしました。

 

私が入社した時は、特に人手不足で、事前にどちらが麻痺側だからとか、皮膚の状態などの説明などなく、「まずこの方から脱がせて」という指示のもと、必死で脱いでいただいたのですが腕からも背中からも足からも、ほぼ全身から衣類を脱ぐと白い粉が舞い散るのです。

 

今思うと、舞い散る粉の量も、初めて介助したその方は特に多かったので、衝撃でした。

 

粉の正体は、老人性乾皮症といって、若い人でも、皮膚が乾燥してかさかさした時に
「粉をふいた」状態になりますが、あれの何十倍というか何百倍かすごい状態です。
脱ぐ前から、衣類に擦れたりして皮膚と衣類の間に粉がにたまっているのでとにかくあたり一面に舞い散ります。

よく日の当たる脱衣所なので、反射してそれはそれはすごい光景でした。

 

介護業界って、業界内を転職する人が多いし、家族の介護がきっかけで就職する人も多いから、皆、何かしら知っていて、私のように未経験と言っても、本当に全くの未経験の人って少ないんですよね。

 

粉にびっくりして、おまけに「ハクらないように!!」という声が飛んできて。「ハクらないって何ですか?」と聞くのが精一杯で、私がこの方を介助しちゃってもいいの?という疑問も、その時は、周りの職員にはうまく伝わりませんでした。

ハクる・・・高齢者は肌が乾燥したりして薄いんです。だからちょっとした摩擦にも皮膚がめくれたり、破れたり。

内出血している部分なんて、本当に要注意なんです。ほんと、ちょっとした摩擦で出血しちゃいますから。

 

若い弾力のある肌の人には想像できないと思います。

だいぶ後になって、先輩職員に、入浴初日の驚きを話して「あー、そういえば俺も最初の頃ははびっくりしたかなぁ・・・脱衣の時はマスク必須やね。」と、笑い話になったのでした。

 

 

他には、先ほども書きましたが一番良かったころの記憶の中で、昼夜問わず過ごしている方。

もう本当に初めの1週間ぐらいは毎日夢にも出てきたぐらい衝撃的でした。

 

ずっと実演販売・試食販売の仕事をされていた方で、営業成績はしょっちゅう表彰されるぐらい優秀だったそうです。

その方は、四六時中、客寄せの掛け声を発しています。

初めてトイレ誘導した際も、抱えた途端、耳の近くで「はーい!」と言われたので、危うく手を放しそうになってしまいました。

食事介助の時にもスプーンを口に運んだ瞬間「安いよ、安いよー!」と大きな声と共にぶわーっとふき出されたので、もうびっくり。

寝ているときも、唐突に「そっちじゃないよ!こっちのほうが甘いよ!さぁ寄っといでぇ!!」と静かなフロアに響き渡ります。

 

今となっては口に運ぶ瞬間も見極められるようになりましたが、そのころは、毎度毎度びっくりして、介助が止まってしまっていました。

 

 

先生だったAさんも、毎日生徒を怒ったり、音楽の授業を展開しておられます。

初めての食事介助の時に、私が口にスプーンを運んで、Aさんが口を開けてくれました。

そして、私がスプーンをAさんの口に入れた瞬間、「そこっ!!何をしているんですか!どこを見ているの!○○くん!!」と大きな声で怒り出されてしまって。当然口の中のものは大きな声と共にほとんど飛び出していきます・・・。

今なら、「まぁまぁ。Aさん、そんなに怒らないで。今はAさんのお昼ご飯の時間ですよ。まずはゆっくり食べましょうよ。」なんて声をかけて、落ち着いたら「○○くん、何をしたんですか?」と話しながら食事介助したりするのですが。

 

初めのころは、全てのことが驚きで、私ってこんなに驚くんだ、、、と自分にも驚いていたりして。

やっぱり、介護は経験だな、とつくづく思います。

最新情報をチェックしよう!

介護についての最新記事8件

>近い将来に備えながら、よりよい生活を!

近い将来に備えながら、よりよい生活を!

ここ数年で、自分も含め、周りで色々な事が起こりました。何も知らずに問題に直面し、困ったことが何度もありました。
知っているだけで、より良い選択ができると実感しています。
自分のための忘備録が、同じような環境の方に役にも立つかもしれないと思い、近い将来に起こりうる心配事・・・生活習慣病や更年期障害、介護や定年後の暮らし方などについて発信していきます。

CTR IMG